スポンサードリンク

まつたけ大王のブログ

おもしろブログ

宗教と自由

f:id:matutakedaiou:20210315034444j:plain

2020/10/19 
 オウム真理教が「アレフ」や「光の輪」などに分派して現在も活動していることは知っていたが「山田らの集団」という後継団体があることは知らなかった。なんとも脱力してしまうような名前だが30人ほどの信者がいるらしい。
 オウムとは関係がないがリトルぺプルという宗教団体が秋田にある。教義に従い儀式として男女がセッックスをするという過激な一面が雑誌などでセンセーショナルに取り上げられ、youtubeにも取材動画があるためご存知の方も多いと思う。動画で信者の姿を見ると明らかに「異常」だという印象を受ける。無論のこと正常ー異常の区別は文化に規定されているだけに過ぎず、リトル・プペルの「異常性」は相対的なものだが、基本的に大多数の人間はこの教団が異常だと直感するだろう。ちなみに代表のジャン・マリーが言うには、総本山のカトリック教会は彼のことを殺したいらしい。
 社会学の定義によると、宗教とは世界の創造の意味や神の存在などの合理的に説明できないものに説明を与える体系ということになる。この定義に従うと、オウム真理教は「千年王国」を築き上げる過程での選ばれしものとしての役割ーすなわち意味ーを信者に与え得たという意味で優れて宗教的だったといえる。リトルぺプルにおいてもセックスをすることで説明され得るような「意味」があるのだろう。しかしこのようなありかたは認識への意思を放棄しているに過ぎないと思う。

スポンサードリンク