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まつたけ大王のブログ

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八王子の思い出


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八王子の家賃はとても安い

 
八王子のアパートの家賃は1Kで月2万4千円と非常に安かった。駅から徒歩15分だから不便といえば不便だが、なんとかなるといえばなんとかなるという距離だった。「若者の貧困」とかがテレビで取り上げられるときに生活費の内訳がでるが、そういう連中に限って家賃が7万円とかだったりする。そこまでして都心に住みたいというのがよくわからない。八王子に住めば家賃も安いし都心に1時間ほどで行ける。従って「金ネンだわ」とか言ってる若者は八王子に住んだほうがいい。

 

都心に住むとたぶん都心が面白くもなんともなくなるだろうから、西東京に住んでたまに都心に遊びにでかけるくらいがちょうどよいのではないかと思う。ハレとケ。日常があるから祝祭があるのであり、その逆もまたしかり。
 
家賃が安いので、僕が言うのもなんだが、入居者には浮浪者みたいな人間が多かった。僕が彼らからなんらかの損失を被ったわけでもないからこんなことを言うのは失礼とは思うけど...
 
入居者は濃いメンツだった
 
・やたら猫に好かれる青年
・ホームレスみたいな人(2名)
・窃盗犯
・自殺未遂の若者
・階段でたばこを吸い踊り場にゴミを撒き散らすやつ
・ドアの前に大量のゴキブリが蠢いている部屋
・あきらかに男だとわかる女装をしてるおっさん
 
変な人ばっかりだったと思う。八王子に住んでいた時期の半分くらいはニートで時間が余っていたのでよく近くを散歩したのだが、それが変な人の変な部分を見る機会が多くなった原因かもしれない。変なものを見たければ散歩をしてみるとよいかもしれません。
 

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アパートの近くの野良猫
アパートの近くには何匹か野良猫がいた。猫には明らかに、個体によって性格の違いがあって、人になつかない猫は絶対になつかなかった。人になつく猫は3匹で、その猫たちとはよく一緒にアパートの近くを散歩した。なつかない猫には手を引っ掻かれて流血沙汰になったのでそれ以来そっとしておくことにした。
この野良猫たちのおかげで、猫が人間を識別する能力がかなり高いことを知った。僕が猫をなでなでしているときでも、僕より猫からの好感度が勝る人間の気配を猫が察知すると、そちらに走っていってしまう。
 
猫の人間にたいする好感度には以下のようなヒエラルキーがあった。
やたら猫に好かれる青年>猫に餌をあげるおじさん>僕>ホームレスみたいな人たち
 
僕が猫に蔑ろにされることによってモヤモヤすることに対して猫は一切配慮しないので、その度に虚しくなって猫と疎遠になるのだが、結局猫はかわいいので、僕が猫にとっての一番になれないことを理解しながら猫をなでなでしにいく、ということが繰り返された。
 
上の階の窃盗犯
八王子で働いていたとき職場で窃盗被害が起きた。のちにその犯人が僕のアパートの上階の住人のおじさんだということを店長が教えてくれて犯罪者は案外身近にいるものだなと思った。
ちなみに以上の件と同じ犯人かはわからないが、僕と同じ階に住んでいた中年女性も窃盗被害にあっていたらしく、警察から事情を聞かれていた。
 

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隣の部屋での自殺未遂
事件が起こる以前から隣の部屋に若い男が住んでいることはわかっていた。しばしば、ひとりで何やら大声で話しているのが聞こえてきたからだった。ネットの生放送かなにかをやっていたのだろうが、あまりにやかましいので、乗り込んでいってやろうと思ったこともある。ある日僕の部屋の前で中年くらいの男性と思しき人物がぶつぶつ言っているのが聞こえてきた。「なんでこんなことになっちゃうんだよ...」みたいなことをつぶやいていた記憶がある。何事だろうとしばらく覗き穴から盗み見ていたら警察がやってきて中年の男と話し始めた。ドア越しに聞いたところによると僕の隣の部屋の若者が自殺する旨を父親に連絡してきたので心配して駆けつけてきたらしいのだが鍵がかかっていて部屋に入れないとのことだった。
 
そういうわけで警察が僕の部屋を通ってベランダから隣の部屋に侵入することになった。隣の部屋に体調が悪い人がいるからベランダを伝って入りたいと説明された。さすがに自殺未遂者の救出のためとは言えないようだった。ベランダの鍵はかかっていなかったらしく若者は無事だということをドア越しの会話から知ることができた。僕が空惚けながら、なにか事件でもあったんですか?と警察に聞いたら、そういうわけでもない、とお茶を濁された。
それから程なくして隣の部屋は空き室になった。その後その若者がどうなったかはわからない。
 
扉の前の大量のゴキブリ
いつも扉の前に数え切れないほどのクロゴキブリやチャバネゴキブリがひしめいている部屋があった。部屋の中ではかなり尋常ではないことが起こっていたのだろうが、70代くらいのおじさんが住んでいること以外はわからなかった。
ある日僕の部屋の外でなにか争いが起こっている気配があり、怒声のなかから「殺す」という物騒な語彙をうっすらと聞き取ったような気がしたので、うきうきしながら見物にいったところ例のゴキブリ部屋の前の廊下に住人のおじさんが居て部屋の中の人物となにやら口論していた。部屋の中に誰がいるんだろうと思って廊下を歩いて見にいったら30代くらいの女がいて、その女がおじさんに向かって投げつけた鍋がおじさんの頭部に命中していた。警察をよぼうとも思ったが、しばらくしたら平和になったので部屋にもどって寝た。それ以来このような争いは起こらなかった。
 
階段の踊り場に散乱したゴミ
あるときから僕が使う階段の踊り場にゴミが散らばるようになった。たまに階段に座って携帯をいじりながらタバコを吸っている非常識なアホがいたので、警察に連絡することにした。階段でタバコ吸ってるやつがいようと、僕のアパートというわけでもないのだしどうでもいいといえばどうでもよかったのかもしれないが。
 
火災警報器の誤作動
ある日火災警報器が鳴っていて、非常にうるさいからどうしようかと思っていたら、他の住人(おばさん)が火災が起きているかもしれないということで消防を呼んだ。すぐに消防車が来たのだが想像以上に台数が多くて道路を封鎖するほどだった。しかし結局火災報知器は誤作動していただけだということが判明し、消防隊員は通報した人にちゃんと確認してから電話してくれということを言っていた。おばさんは火事が発生した可能性があったのだから自分の判断は妥当だったと不満げに弁解していた。
 
夜中に具合が悪くなってトイレで吐いた。しかしそれでも吐き気が収まらず二度目はビニールに吐いた。吐いてもだるさが消えないのでただの風邪ではないことは明らかであり、知らぬ間に重大な病気に罹ってしまったのではないかという不安が徐々に沸き起こってきた。そしてこの不安は当時の不摂生な食生活によって補強された。俺はここで死ぬのかも知れない、そう思うと本当に息苦しくなってきて手足がしびれる感覚になってきたので、ベランダから大声で助けを呼ぼうと思ったがあまりに無様な気がしてやめた。今考えると死ぬかもしれないという事態に直面してなお体面を気にするべきではなかったかもしれない。結局息も絶え絶えになりながらなんとか119に連絡して住所を伝え病院に搬送されることになった。救急車のなかでも吐いてしまった。病院では急性胃腸炎と診断された。牡蠣にあたったのかもしれない。息苦しくなったり手足がしびれたりしたのは過呼吸の症状であり、呼吸のし過ぎで体内の二酸化炭素が減るとこのような症状が起こるらしい。診断が終わって薬をもらったあとも具合が悪かったので、廊下の椅子に横になっていたら髪の短い女子プロレスラーみたいな看護師がきて早く家に帰れと言われてしまった。吐き気がするからエチケット袋をくれないかと頼んだら、それは病院の仕事ではないと断られてしまった。その後タクシーで家に帰り1日寝たら回復した。
 
八王子のピンサロ
全国をまわったというわけでもないのだが八王子のピンサロのレベルは日本でもトップクラスではないかと思う。(店によるかもしれないが)
 
ランキング上位の嬢はタレント並にかわいい場合があった。佐々木希や土屋太鳳似の嬢に数千円でいいことをしてもらえたことを考えるとかなりお得だったように思う。
八王子のピンサロのレベルが高い一番の要因は、単純なことだが、人口が多いということが考えられると思う。都内における八王子市の人口は東京市(23区)に次いで2番めだ。風俗嬢を志願する人間の絶対数が多ければ、必然的に容姿のいい嬢が多く採用されることになる。市内に中央大学創価大学といった大学が十数校ほどあり、嬢の年齢層が低いということもいえるかもしれない。
またピンサロは本番行為がないためソープや、暗黙裡に本番が前提とされる場合があるデリヘルと比べて敷居が低いということが志願者の裾野を広げているのだろう。
 
バイク事故
買ったばかりのバイクで事故を起こしたことがある。カーブでスピードを出しすぎて転倒し、前輪が曲がったまま全く動かなくなった。
運がいいことに怪我は大したことがなく手のひらを擦りむいたのと足を打撲しただけで済んだ。しばらく足を引きずって歩くことになったが骨折しなかったのが不幸中の幸いだった。バイクが動かないので途方に暮れていたら、ヤンキーっぽい若者がを声をかけてくれてバイク修理の業者を呼んでくれた。しかも帰りの足がない僕を気遣ってくれバス停まで来るまで送ってくれた。友人とバーベキューにいく途中だったらしい。結局バイクの修理に15万円程かかり、当時は無職だったのでかなり応えた。
 
秩序と合理性でがんじがらめにされた近代社会にあって超越を求める心性の単純な現れとして、僕は幽霊が見たかった。八王子城址は、当時の城主である北条氏照豊臣秀吉の軍との戦闘の舞台であり、大勢の人間がここで落命することになった。付近の滝は三日三晩血で染まったという。
当時の職場の先輩は幽霊が見えると自称していたのだが、八王子城址に入ろうとしたところ体が動けなくなってしまい、敷地に入ることができなかったらしい。幽霊、乃至は斯かる超自然的な存在による超自然的な現象に遭遇したければお誂え向きの場所だと思った。
敷地の管理人と思しき人間が居たので、幽霊がでるかどうか聞いてみたところ、そのような話はよく聞くが実際には見たことがないし、その実在には疑わしいものがあるという返答だった。
城跡に向かう道すがら何人かの人とすれ違った。にこやかに談笑している二人連れなどを見ると、曰くがあるとはいえ所詮は観光スポットか、と興ざめの感はいや増すばかりだった。
城跡には野生のニホンザルがいた。10匹以上いただろうか。近づいてみると、ひときわ体格の良いオスがこちらに向かって来る気配がした。顔面とか蹴飛ばせば勝てるだろうけど、あまり野生動物を傷つけたくなかったし、僕も怪我する心配があったので引き返した。
斜面を登ったので運動不足の身には応えるものがあり、ひどい息切れがした。途中で雨は降り出すし、もしかしてこれは呪いかもしれないと思ったが、無論そんなことはないのだろう。
 
八王子の生き物
八王子は自然が多く様々な生き物をみることができた。なかでもカワセミ、カワウソ、たぬきとかは結構レアだと思う。たぬきはアパートの近くに住み着いている野良猫の餌をたまに食べに来た。たぬきが図々しくも猫の餌を食べているのを、困惑しながら猫が眺めているのがおもしろかった。
困ったのはクロゴキブリがよく出没したこと。5回くらいは遭遇してしまったはず。こいつとエンカウントしてしまったときの絶望感は他にたとえられないものがある。炊飯器の中でひっくり返っているのを発見した際、ゴキジェットを噴射したらいやな音をたてながら、ものすごい勢いで内釜の外周を周回しはじめたときは最悪の気分になりました。
結局ブラックキャップが全てを解決してくれました。ゴキブリを使った実験をするサイコなyoutuberがいるのですが、その方の動画でもブラックキャップが一番効き目がありました。ブラックキャップ設置以後クロゴキブリの成虫を見ることはなくなりました。
 
 
八王子ではいろいろなことがあった。敷地内で警察を見かけた頻度はいまだに八王子のアパートがナンバーワンだ。ただ家賃が安いので機会があったらまた住んでみるのも悪くないかもしれないという気もしている。
 
 
 
 

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