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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 感想


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本作はバブみを感じてオギャりたいと駄々をこねる甘ったれ(マダオ)にノンを突きつける話である。と、一言でいえばこうなるだろう。

 

人類保管計画というのは大雑把にいえば他者のいない世界を創造しようとする計画だが、それはあまりに幼稚過ぎる。赤ちゃんと同じじゃないか。
そういうわけで馬鹿馬鹿しくなった主人公は計画をボイコットして、気持ち悪いとかいわれて拒絶されるとしても他者(アスカ)がいる世界を選んだのだった。
記すのも馬鹿らしいがこれはエディプス・コンプレックスの構図そのものである。
 
使徒の得体の知れなさは他者を具現化したものだと解釈でき、そうしたものといかに対峙するかがこのアニメのテーマのひとつだといえる。すると、主人公が他者を取り戻すという選択をしたのは無難かもしれないが、ある意味まっとうな結末だったといえる。
 
しかし割といい終わり方をしたはずなのに蛇足といっていいような続編を何作も作ったりするからよくわからない。

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